最後のアジト




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最後のアジトact.5 「こそ泥野郎に裁きの8ビートを」

かつてオレは浮気が発覚し妻に問い詰められたとき開き直ったり虚偽の報告をしたことがあるので
偉そうなことは言えないが東京電力の事故隠しはひどいと思う。もっともオレの場合その処罰は重く
減給・厳重注意では済まされず解雇つまり離婚を言い渡されたが。
もし愛情を計るメーターがあるとすれば6.8の好意しか抱いていない女性に9.5のフリをして口説いたことがあるし
愛の賞味期限が切れているのに永遠を誓ったこともあるので偉そうなことは言えないが
日本ハムなど一連のサギ行為はひどいと思う。今回は我々音楽業界人にとってどんな行為が
上記の犯罪やインチキに相当するのかを考えてみよう。
例えばアイドルが年齢やスリーサイズを誤魔化すのなんかそうだな。
でも25歳を20歳としたところでそんなに人気に影響するのかね。バレたらダサダサだし。
次に本人は演奏してないのにクレジットはちゃっかり本人のケース。これなんか絶対サギだよな。
実はオレもゴーストライターをしたことがある。お金は払うから本人が書いたことにしてくれと。
その詞を本人の作品だと信じてるファンがいると思うと心苦しい。小銭欲しさに引き受けたオレこそ最低なのだが
今では本当に後悔している。そしてパクリ。大きく分けて3つのケースがある。1偶然・無意識で似てしまう場合。
2古い唄や無名曲などを盗む確信犯。3名曲や大好きな曲を下敷きにする場合。
1はオレも経験した。「デジタリアン」という言葉を思いつき暖めていたのだがCMで同じコピーが流れ
がっかりしたことがある。3は大御所でも結構あり元唄ネタ本なんてのも発売されている。
この場合は愛とリスペクトに溢れていることも多くオレもJacsonSisters の名曲「ミラクル」をマネして曲を作ったが
敬意を表し歌詞にそのバンド名を盛り込んだ。
芸術は模倣から始まると言うしポップスやロックにもはや完全なオリジナルはないのかもしれない。
しかし問題は盗作と呼ばれる2で無名曲だしバレないだろうみたいなケース。
アマチュアの曲を平気で盗み自分の名前で発表するというセコい偽装工作をする恥知らずには中指を立てるしかない。
これら3つは外からでは見分けがつかず裁判でも真実は分からないがそういうヤツは
練習スタジオのドラムセットに生まれ変わり
手加減を知らないアマチュアドラマー達に日夜ボコボコにされるに違いない。