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最後のアジトact.８
「独裁者に甘すぎるチョコレートを」
昨年末最後のアジトにて開催された「カオルCD密売ライブは」大盛況のうちに幕を閉じた。
心やスネに傷を持つロンリーハーツな人々に見守られオレは主役に成り下がりとても幸せな夜だったことを
感謝を込めここに報告する。多謝。閑話休題。１／７現在世界は何だかキナ臭いムード。
核を持っている国が核を持っている国を非難し独裁者は不敵に笑い世界は愚かなチキンレースのように
崖っぷちに向かって加速していく。どうやら我々は2年前のテロ事件から何も学ばなかったらしいな。
人は死ぬ気になれば何でもできるというけれど
オレは常々人は死にたくないからなんでもやっちゃうんじゃないかと思っている。
死にたくないから身代金も払うし命が惜しければ手を上げろ。ハイ。だし。最高刑はどこでも死刑だし。
命あるものにとって最大の恐怖は死。だから最近また増えた自爆テロ。あれあんまりだ。
それをやっちゃおしまいだろ。
ヒーローなんかじゃない。最後まで生き延びてラストシーンで美女とキスするのがヒーローだろ。
当然日本軍の特攻隊なんか悲しすぎるぜ。誰だ。そんな無茶苦茶やらせるのは。電気あんまの刑だ。
この世でひとつだけ「絶対」と言えるのは命あるものはいつか必ず死んでしまうということだ。
生まれ変わりや天国・来世があるにせよ絶対に１度は死ぬということだ。それがルールだ。
オレ達が生まれる遥か４０億年以上前から決まっていることだ。
だからこそせいぜい100年ぐらいしか生きられないオレ達はひたすら愛しあうんだぜ。とにかくだ。
他の命を奪わなきゃ実現できない理想なんか５万％ぐらい無意味だ。
オレ達の役目はなるべく楽しく暮らすこと・素敵な恋に落ちること・死ぬ日までちゃんと生きること。
我家のデブ猫トロ君がそう言ってたぞ。どうやら神様達は我々を甘やかしすぎたらしい。
できの悪い息子達はチョコレートを齧りながらリセットできないゲームに夢中。
ふう。戦争は地震じゃないから避ける方法があると思うのだが。
チンピラ詩人カオルは戦友のためにホームページを開設した。
その図書館にある「拳の振り上げ方を忘れてしまったバンドマンへ」というコラムをぜひ読んで欲しい。
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