新・最後のアジト




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新・最後のアジトact.8 「エライ議員や社長様に副流煙のブギーを」

 わたくしカオルは「ヘビースモーカー」である。まあ明確な基準がある訳ではないのだが
「タール1mg」という「軽い」のが全盛の世の中「タール21mgのロングピース」を愛好しているし
「1日2箱」を確実に吸うのでまあ「ヘービーユーザー」だろうと。
 最近は「禁煙がブーム」なので我々愛好家は肩身が狭い。
「セロトニン」をいうリラックス成分が微量タバコには含まれているが「肉体的」には100%有害である。
 カオルの死因は「肺ガン決定」であろう。
 それに「副流煙・部屋が汚れて敷金返ってこない」などもあるので本当に「嫌われ者」である。
 確かにオレだって「他人の煙」は好きじゃない。
 だがチカゴロ頭にキテいるのが「偉い人の環境問題会議」である。
「オゾン層破壊・森林保護・副流煙」などの会議。
 あのなぁ。なぜ「環境問題の会議」に「排ガスのガソリンの車」で会場に行くんだ?
 ある意味「排気ガス」の方が「副流煙」よりキケンだぞ。「禁煙」の場所は増えたが
「排ガス車禁止」の道路はない。排ガスは「大量に広範囲」だからかなりよくないぞ。
「偉い人」よ。チャリンコで行け。ゴルフなどで健康にならず自転車で通勤しろ。
 当然「チャリンコは自腹」で入手するのだぞ。
 さらに気にくわないのがタバコ会社が「上品ぶってる・毒のクセに爽やかぶってる」だ。
「なんとかマイルド」「なんとかメンソール」とか「若者ウケ」がムカつく。
 法律上タバコは「ハタチ」になってからだが多分実際の「喫煙ユーザーの30%ぐらい」は
「中高生」に支えられているのではないかと。
 また文句だ。カオル愛煙のピースには「ショートピース」と「ロングピース」がある。
 だが10年ほど前「品数」が増えた。「ピースライト」「ミディアム」「スーパーライト」。
 めんどくせー。「別の新製品」にしろよ。そんで絶望的なのが「ピースアコースティック」だ。
 味も中途半端だし「アコースティック」と明言するということは「ピースはデジタル」だったのかと。
 タバコ産業の人達よ。キミタチは知恵の使い方が間違っている。
 海辺で爽やかな「カッチョ良い金髪の白人男子」が「クール」とか夏にまたキャンペーンするんだろ?ば〜か。
 カオルは「煙は文化」だと思い込んでいる。例えばクロマニヨン人などヒトの進化前の人達。
 マンモスなどの肉を食べる。「生」よりよさそうなので「焼く」。とても自然な発想だ。
 ちなみにヒトが「香ばしく焦げたニオイ」で食欲がそそられるのはその「洞窟で焼いた肉」のニオイが
「遺伝子にインプット」されているかららしい。
 でカオルは何を言いたいかというと「わざわざ煙を吸い込む」というのは「焼く」より
 文化レベルが高いのではないかと。
 それと「儀式」だ。世界各国も先進国も発展途上にも「冠婚葬祭的儀式」がある。
 なぜだかどの儀式も「カネや太鼓・煙やお香・呪文や唄」の3点セットがつきものだ。そう思わないか?
 思わなきゃ別にイイ。「思わなかったヒト」は今後一切「カオルの存在」を無視して欲しい。
 違う「美学・価値観」をムリに理解しようとすると疲れるから。
 貴重な人生を「快適な禁煙席」で「無害な音楽など」で遊んでいたほうが良いぞ。
 さあ。そろそろエンディングだ。何かオチを付けたいが「タバコが吸いたい」のでオチはあきらめよう。
 とにかく「ステキなセックス」と「文を書いた後」のタバコはすゴーく美味しいのである。

おしまい。
   
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