新・最後のアジト




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新・最後のアジトact.22
「ポーカーフェイスの農耕民族にバージンリリーのキッスを」

人類が始めてついた嘘というのはなんだろう?そんな記録は残っているのだろうか?
「嘘の起源」。カオルはずいぶん前からなんとなく気になっている。
もし御存知の方がいたらカオルHPやbbsで教えてね。

子供の頃読んだ本に書かれていたことなので細かい記憶は定かではないがこんな話があった。
たしかエジプトとか砂漠地帯の話だったと思う。「徴兵」の時戦士を選ぶのにある「テスト」
をした。北斗七星かそのそばにある小さな星だったかは忘れたがお偉いさんがオトコ達に訊ねる。
「オマエにはあの星が見えるか?」視力検査である。
それが見えれば第一関門通過。見えなければ戦士の資格なし。
カオルは戦争をしたことがないのでわからないが確かに「視力」と
いうのは戦うのに最も重要な要素のひとつだと思う。
そんでカオル推測してみました。
オレならその「試験」合格したくないので「え〜?全然見えないっすよ」と嘘をつく。
だって戦争なんかしたくないし戦士よりもバンドマンの方がいいし。
ちなみにカオルは視力はよい方だ。それは「高級視力エステ」に行ってるからだ。(嘘)

嘘とはちょっと違うかもしれないが「ハダカの王様」なんかも近いかも。
「おー。素晴らしい。本当によくお似合いですよ王様」って嘘だろ。お世辞だろ。
だって誉めとかないと「嫌な目」に遭うかもしれないもんな。
上司の家にお呼ばれして「いやーうちの家内は料理だけは才能があるんだよ」なんて言われて
「うげ。超マズイっすよ。この肉しょっぱすぎですよ」なんて言えねーだろ?適当に誤魔化すだろ?
「すんません。また中央線人身事故で。だから遅刻します」
「ごめん。娘が風邪ひいちゃってさ。明日いけなくなっちゃったんだ。ゴメンね」
けっこうオレ達嘘つきかもしれないな。

とれた獲物をその場で分けていた「狩猟社会・縄文時代」が終り
「農耕・貯蓄・保存の弥生時代」になった頃こんな会話があったかもしれない。
農民A「あの。少しでいいからお米分けてくれませんか?昨日ネズミにぜんぶ食べられちゃって」
農民B「分けてあげたいのは山々なんですけどウチのもネズミにやられちゃってないんですよ」
この場合両者が嘘をついている可能性がある。
ホントは農民Bは米を持っているのだが「自分の家族のピンチ用」に保存しておきたいので
「ない」と嘘を。もしかすると農民Aさんのことが嫌いで意地悪したのかもしれない。
もうひとつのケース。
農民Aさんは大量に米を持っているのだが働きたくないので親切なBさんを騙して
「楽して食料ゲット」するために。
なんだかタイムマシーンが欲しくなってきた。(ホント)

カオルは麻雀や博打・ゲームが好きで好きでたまらない時期があったがそれらも「騙し合い」である。
「ポーカーフェイス」も「事実を隠すために」ある場合が多いと思う。
ちょっと拡大解釈かもしれないがすべての「戦略の根っこ」は「嘘」がポイントなのではと。

カオルの勝手な推測だが今年の世界は「昔の嘘がバレる年」であるような気がする。
ビルディングの鉄筋の数はとても少なかった。イラクに核兵器はなかった。
ビンラディンはまだ捕まっていない。韓国の「SEクローン細胞」も捏造だった。
オレは今年「意図的にかなり情報をシャットアウト」しようと思っている。
カオルには「事実・ウワサ・嘘」を「情報処理し活用」するセンスがあまりないので
これ以上混乱したくないのだ。

〜バージンリリーも気づいた「正解」に
  「コトバ」がなくても嘘をつけると〜  
 カオル曲「ハダカのレディのバラッド」より
   
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