横浜坊主




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横浜坊主 その17 「爆死者には1億円」の巻

オレはカード破産はしない。
なぜならキャッシュカードを持ってないからだ。
オレの携帯電話には迷惑メールが来ない。
なぜなら携帯でメールをしてないからだ。
どうもあの携帯をカチャカチャやってる姿が好きじゃないのだ。
まあいい。
ところでオレは借金もないが貯金もゼロだ。そ
れでも結構気楽に楽しく暮らしている。
それなのにどう見てもオレよりはるかに余裕がある経済状況の同世代での自殺者が多い。
保険金で家族・従業員の生活費を捻出したりリストラで落ち込んだり
様々な事情があるのだろうが寂しいなあと思う。
そこでオレは考えた。
選挙も近いしマニフェストなんて言うのもブームなのでオレも政策を打ち出すことにした。
アメリカと日本政府が給料を出しカンボジア等の地雷除去の出稼ぎというのはどうだろうか。
向こうは物価も安いだろうから日給6500円位で充分だろう。余った金は家族に送金。
1コ幾らの歩合でもいいな。
どうせ死ぬ気だったのなら楽勝だ。
日本人は手先が器用だから頭のいい奴がいて
簡単に安全に地雷を除去できる装置を発明しそれで経済が潤うかもしれない。
ドキュメントを作ればスポンサーは沢山つくだろうしそのビデオも結構売れるんじゃないかなあ。
出稼ぎの泊まるホテルや食事で地元の経済活性にも繋がるし
アメリカの攻撃に結果的に加担した日本人の汚名返上にもなる。
生命保険会社もそれようの新保険を作る。
掛け金は高めで爆死者には1億円。
どうよ。オレに1票入れる気になったろう。さらに極秘のアイデアもあるぞ。
朝のラッシュを緩和させるために山の手繋げるというのはどうだ。
もちろんスピードやドアを開閉等いろんな問題があるのはわかるが
そういうのは有名大学や技術会社の偉い人が考えることでチンピラ詩人の役目ではない。
新技術が開発されれば下請けさん達も仕事が増えるぞ。汚職と自己保身ばっかしてんじゃねーぞ。
これぐらい具体的な政策を出してくれれば投票する気にもなるが
「元気を出そうニッポン」とか「若者たちキミの出番だ」なんて完全にアホだ。
という訳で次回選挙にはカオルに清き一票を。
これとにたような演説をしてるやつがいたらオレのパクりだと思って欲しい。
   
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