序文
オレは毎日のように「夢」を見る。(「毎晩」ではない。「昼夢」も多いので)
オレは睡眠薬を飲んでいるのに連続で4時間眠れる夜というのはほとんどない。
灰皿をカラにして眠る。そして夜中に目を醒ますたびにタバコを吸うので
その吸い殻の数だけ「眠りが中断された」コトになる。
そしてその数だけ「夢を見た」のだ。
大半は目醒めた直後に忘れてしまう。
覚えているモノは書き留めようとするのだが半分寝ているような状態なので
書いているうちにどんどん忘れてくるし
「これじゃあ全貌を書ききれない」と放棄してしまう。
完全に起きた時に読み返すが「字が汚すぎて」自分でも判読できないことも。
それでもたまに「しっかり覚えている夢」というのがある。
それを「薫風丸夢日記」と題して気紛れに連載していこうと考えた。
オレは基本的に「他人の夢の話」を聞かされるのが好きじゃない。
そのくせ自分の夢のことを記していこうとしている。
身勝手な野郎だ。
だからよほどの「物好き」でなければ読まない方がいいだろう。
「資料」としてはいいかもしれないが「まだ作品にはなっていない」ので。
「夢は着想の源泉」と筒井康隆さんは述べ実際に「作品化」したモノもある。
安部公房さんなどもそういった作品は多い。摩訶不思議な面白い小説が沢山ある。
逆に村上春樹さんは「夢のシーンを創作」して小説に取り入れている。
(コレはカオルの憶測。春樹さんが「夢からの着想」を大事にしているのか
「フィクション・自発的想像力」を大事にしているのかは不勉強にて知らない)
「夢」というのは「タダ(無料)」である。そして多分「オリジナル」である。
カオルは沢山夢を見るので「もったいねーな」という気持ちもある。
ただ「自己分析・夢判断」みたいなモノにはあまり興味がない。
その夢が「よい作品」になるかならないかそれを「仕上げるチカラ」がオレにあるか
というコトを「試すための一歩」というカンジである。
さて。はじめましょう。 |
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