薫風丸夢日記



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たいていの夢は「荒唐無稽」に想えても 
書き記している間に「なぜこんな夢を見たのか」の「理由」や 
「キーワード」を発見する場合が多い。
しかし今回の夢はまったくわからないんだ。
しいて「いつもと違う状況」を述べるのであれば 
「通常レインはオレの枕の横で寝ているのだがこの夜は『枕の上』で 
 カオルとアタマをくっつけながら寝ていた」というコトぐらい。
見た時間帯やその日の「出来事」や食事など「特に変わったこと」はなかったはず。

さあ。はじめましょう。

薫風丸夢日記5 「スパイ」

カオルは「ある共産主義国」に「スパイとして潜入」しようとしている。
(しかし夢の中で「スパイの目的」はわからない。
 とにかく「自分はスパイであり潜入しなければならない」としか)
カオルは港にいる。大きな「目立たないグレーの船」がありそれに乗ろうと。
スパイとして潜入する共産国に行くにはその船に乗るしかないのだ。

波止場にはその船に乗るヒトたちの行列ができている。様々な人種たち。
水際につくとみんな服を脱ぎ全裸になる。服や荷物を「頭上にのせて」歩いて船の方へ。
海は「遠浅」のようで腰の辺りまで水につかりながら人々は行進していく。
「港と船を結ぶ板」のようなモノはなく水の中を歩いて乗船するしかないのだ。
カオルはハダカになるのはかまわないが 
「指輪・ネックレスなど」をはずすのがとても嫌だなと想う。
他の人を見るとみんな貴金属類は外してないので安心する。

カオルはシャツを脱ぎながら甲板の方を見上げると 
「寒い国出身の白人」がオレを指差しからかっている。
アタマにきたのでオレは中指を立てながら「ファックユー」と叫ぶ。
すると白人は猛烈に怒りだしどんどん仲間が集まって(数10名ほど)
オレに大声で罵声を。「コレは危険だ。次の船にしよう」と考え服を着る。

とりあえず行列を離れてベンチがある「喫煙所」のようなところへ向かう。
そこは「銃を持った戦時中の日本兵」が沢山いる。
みんな「三億円事件のモンタージュ写真」のような「同じ顔」をしている。
オレは長髪だし「スパイであること」がバレるんじゃないかと心配になる。

その「喫煙所」のそばに「物置小屋」のような建物がありギターの音が聞こえる。
なんだろうと中へ入ると「先輩のブルースマン」がサウンドチェックをしている。
「今日はライブなんだ。日本軍のためのね。
 でもオレはいつものブギーや ブルースを唄うんだ。カオルはリクエストあるか?」
「オレは今日スパイをしなければならいからダメです」
「あはははは。そうか。スパイじゃしょうがないよな」

やはりあの船に乗ろうと港へ戻るがすでに船も行列もいない。
無機質に静まりかえり海も凪いでいて波もない。海鳥も魚も見えない。
物置小屋の方から「ライブが始まった」ような雰囲気が。
オレは「遠浅だから歩いて潜入しよう」と決める。
水に入るとそれは想像以上に生暖かい。そして服を脱ぐのを忘れているコトに気がつく。
「ああ。オレはスパイ失格だな」と想いながらせめてズボンだけは脱ごうと 
ぐちゃぐちゃ水の中でもがいているうちに目が醒めた。

起き上がりタバコを吸う前に「忘れないように」とノートに速記した。
それを読み返しながらタダイマ清書しているのだが字が汚くて読むのに苦労した。
しかしなぜ「スパイ」なんだろうか? 
今回の夢は「作品」にするのはかなり難しいと想われる。

「会話」のシーンは「実際に声が聞こえる」というより 
「そんな会話をしているイメージがする」カンジだ。
「水の温度」も「体感した」のではなくやはり「そういうイメージ」だった。
それにしても「日本兵の全員同じ顔」は不気味だった。
沢山の人種のハダカは「臭いイメージ」がした。

本当に夢というのは不思議なものだ。
テクノロジーがこんなに進化している時代だから 
「夢を録画できる機械」などを開発できないものだろうか。
「わりと高額」でもカオルは購入すると想う。

おしまい。
 
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