カオルとレインの答え。
では「1」から。
まずオレは10年ぐらい前からちょっと疑問に想うことがある。
それは「恋人 おつきあい カレシカノジョ」の「定義」とは? だ。
結婚を前提にした付き合い?
セックスの独占権と無料?
恋人は複数いたらいけないのか?
たまに女性が言う。
「アナタとはおトモダチだから肉体関係はダメなの」
たまに男性が言う。
「あの娘とはたんなる遊びだよ。愛しているのはキミだけさ」
オレは「恋人の定義」がわからない。わかる必要もない。
だから「即答するのなら特定の恋人はいないかな?」だ。
きっとこんな「屁理屈」をこねるのは「いないから」じゃないかな。
オレは「互いの悪いところを補い合って 切磋琢磨しながら
ふたりで寄り添って温かい家庭を築き上げて子孫を残す」コトに
まるで興味がない。
「結婚 ゴールイン」というのも嫌いだ。
制度自体も好きじゃないし「ゴール」だとは想えない。
多くのヒトが「カオルの欠点」と指摘することを
「ある女性はあばたもえくぼ的に愛してくれる 丸ごとぜんぶ」なら。
たったひとりで生きていくには人生は長過ぎる。
オレは寂しいのが苦手だ。
ふう。
「自分の磨きが足りない」という表現もよく訊くがオレにはわからない。
何をもって「磨きがバッチリ」なのかもわからない。
「その磨かれてない状態が好きだ」というヒトもいるだろうし。
恋人の「出逢い方」はレインがこんなことを言っていた。
「あのね。恋人が欲しいぞオーラを垂れ流すの。
ガンガンにね。にゃまままま〜って恋人欲しいぞムードを出すの。
そしたら必ずそのムードに魅かれるヒトがあらわれるわ。
でもね。
そのヒトのことをアナタが好きになるかはわからないわ。
逆もそうだし。
恋という字は変という字とそっくりで感情もそっくり。
とにかくね。
綺麗にできるところはぜんぶ綺麗にした方がいいわ。
お肌も歯もお部屋もココロも枕カバーも」だってさ。
いのち短し 恋せよ乙女 少年は大志とオンナを抱け(カオル不自由の女神より)
次は「2」ね。
オレは。
「このヒトにはこういう特別な才能がある」というのがわかる能力が欲しい。
「んー。キミはね。この畑を生涯耕しなさい。東京なんかいくな」
「アナタは。絵を描きなさい。学校なんていかなくていい」
「アナタは自動車をつくりなさい。満員電車には乗らなくていい」
「アナタはね。お嫁さんになってコドモを10人産みなさい」
あとは。
「ピアノをちゃんと弾ける能力」も欲しいなあ。
さらに。
「意中の女性をたやすくモノにできる能力」もいいね。
でもいちばん欲しい能力は「タバコだけを栄養として生きていける肉体」かな。
オレは欲張りだなあ。 |