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毒舌〜どくじた 第二回
寺田町へ遊びに行こうと思って横浜から東京辺りまで出向いたのだが迷ってしまった。
案内板を見てもそんな駅名はないし第一東京には路線が多すぎるのだ。
売店で風船ガムを買った。ワタシは味が無くなるとすぐにガムを捨ててしまう。
寺田町には大きすぎるビルディングはないだろうと見当をつけて
程よく寂れた駅で降りてみた。人のよさそうな売春婦がいたので尋ねてみたのだが
ニヤニヤ笑うばかりでさっぱり要領を得ない。彼女の唇は神様によく似ていた。
日が暮れかかった頃運良くたどり着けたのだがなるほど現を抜かせそうな町であった。
とても気分が良かったので唄をつくってみた。こんな唄だ。
寺田町へ行く 2000 4/12 当然寺さんに捧げる
寺田町へ遊びに行こう
ちょっと暮らしてみたくなるような気楽な町さ
行き止まりの公園で
途方に暮れるのにちょうどいい高さのベンチに座って
アクビでも連発するのさ
寺田町へ遊びに行こう
金なんかなくても気にすることはないさ
懐かしいあの店で
ピアノを鳴らして情けないブルースでも唄えば
誰かが一杯飲ませてくれるさ
寺田町へ遊びに行こう
すり減ったレコードみたいなモノクロの町さ
オンボロのメロディーは
針が飛んでつっかえてノロノロとくり返すけど
古くていいモノには傷があるもんさ
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