その他/詩人バッカ

 
 
1:ハロー

2:戯言

3:推測

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5:イライラ

 
 

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詩人バッカ4日目 主謀者カオルの暴言

首謀者であるカオルは毎回コトバや詩人に関する事をテーマとして
戯言・推測なんぞを書いているわけであるが今回は俳句とコンピューターについて。

ある夜ある女性とある話をしていて発見したことがある。
「コンピューターワールドにおいて俳句は既に限界に達している」ということだ。
五・七・五のルールがある以上昔々数学で習った順列とか組み合わせで
全ての俳句はコンピューターで出来ちゃうのである。分かりやすく言おう。
ダンボール箱を17コ用意する。五・七・五のブロックに分ける。
それぞれの箱に「あ」から「ん」まで書いた紙を入れる。
「が」行や「ぱ」行なんかも当然含める。カタカナを入れちゃっても可。
そんでもって端から一枚ずつクジ引きの様に選んでいく。
それでOK。「みりまけて ひふてばばんか ぺけもさく」なんて凄いのが出来る。
運が良ければ「のみすぎて こしがくだける あさぼらけ」 薫風丸作。
なんとなく意味が通じそうなのも出来たりする。
こんなアナログ作業をしなくてもコンピューター君は一瞬で全部やれる。

俳句愛好家の皆様にはガン告知と同じくらいつらいけど
あなたが知らないだけで五・七・五のルールを守る限り全ての俳句は既にあるのだ。
「あああああ あああああああ あああああ」がNO.1で
「あああああ あああああああ ああああい」がNO.2になる。
最後は「んんんんん んんんんんんん んんんんん」ということだ。
『ん』で始まるコトバなんてないぞ。知ってるよ。そんなこたぁさ。便宜上だよ。
「お湯が沸いたよ」「オイオイ沸くのは水だろ」なんて言う奴と同じだぜ。
オマエきっとモテねぇぞ。とにかくもう俳句は限界だって事。

彼女は「なんだか淋しいっすね」とか言ってたけど
オレは「やっぱりルールなんぞに縛られてるとロクなことないんだな」と
あっさり思った。

汝 テクノロジーを毛嫌いするなかれ。 しかしテクノロジーを盲信するなかれ。

結論。排ガスが少ない低騒音のエコロジーカーだって
飲酒運転したりアクセル強く踏めば人間をひき殺せるのだ。
ムチャクチャな結論なのはわかってる。でもいいのだ。
ルールなんか守らないと決めたばかりだから。
 
2000 6 29 薫風丸