21世紀の街のかたすみ。 黒猫レインと詩人はレインハウスでなかよく平和に暮らしていました。
ある日のことです。 好奇心の強いレインは窓の外の世界になにかを感じたのか 詩人に内緒でひとり大冒険の旅に出かけてしまいました。 もちろんなにも知らない詩人は心配になりました。 ありとあらゆる世界にレインのチラシを配り探偵を雇って[黒猫レイン大捜索]をはじめました。
100匹の黒猫物語。
これはレインを探している間に出逢った「ワケアリの黒猫たち」の 奇妙な縁や不思議な運命をつづった物語です。
いまも詩人はレインハウスでたくさんの黒猫たちと レインの帰りを静かに待っています。